真空ガラス「スペーシア」に交換
窓工房にご依頼いただく窓の結露対策の中で、最もご依頼が多くなる対策方法になります。
いろいろな窓の結露対策の中で、最も人気のある施工方法です。
それは窓ガラスだけを
真空ガラス「スペーシア」(以下、真空ガラス)に交換することです。
魔法瓶と同じ仕組み、真空層をもつ断熱ガラス
ところで、時間が経っても温かいものが飲みたいときに、
大活躍する魔法瓶ってありますよね。
あの魔法瓶は内側に真空層があるため、
時間が経ってもお湯が冷めにくい仕組みになっています。
時間が経ってもお湯が冷めにくい魔法瓶
真空ガラスも、この魔法瓶と同じ真空層を持っています。
基本的な構造としては、ペアガラスの仲間になりますが、
大きく違う点は、ガラスとガラスの間が真空状態になっていることです。
真空ガラス「スペーシア」の構成
冬の冷気で室外側のガラスが冷やされても、室内側のガラスは暖かいまま
真空は、熱を伝えることがないため、
寒い冬の夜など外側のガラス面が冷やされても、
室内側のガラス面は暖かいままです。
室内側のガラスの表面が冷えることを抑えてくれるため、結露の発生を大きく防ぎます。
毎朝起きるとガラスがびしょ濡れでうんざりする・・・
そんな状況から抜け出したい方にとてもオススメです。
真空ガラスは、単板ガラスの4倍の断熱性能
真空ガラスは、ガラスの厚みとガラスの性能のバランスを見ても、
極めて断熱性能の高いガラスと言えます。
結露がどれだけ発生しにくいかしやすいか、
ガラスの断熱性能を知りたい場合には、
『熱貫流率』という値を参考にします。
熱貫流率とは、
“熱がどれだけ物体を通り抜けるか”
という意味の言葉です。
熱貫流率は、1時間に伝わる熱量のこと
この数値が熱の伝わりやすさを表しています。
熱貫流率の値が小さければ小さいほど、熱は伝わりにくくなります。
つまり、値が小さいほど、断熱性能が高いことを意味します。
断熱性能が高ければ、結露がでにくいということです。
通常の3mmの板ガラスは、6.0(W/㎡K)という値で、
一般的なペアガラスは、3.4(W/㎡K)になります。
さらに、真空ガラスになると、
1.4(W/㎡K)まで値が低くなります。
つまり、真空ガラス「スペーシア」は、
板ガラスの4倍の断熱性能があるのです。
今現在、ご家庭の窓に複層ガラス(ペアガラス)が入っているけれども、
思ったほど結露が防げていないという方も多くいらっしゃいます。
そのような方にも、真空ガラスへの交換を
ご提案することもあります。
真空ガラスとサッシの間のゴムパッキンの色にもこだわり
ガラス周りのゴムパッキンはスペーシア専用
真空ガラスに入れ替える際、新しく入れ替わるのはガラスだけではありません。
ガラスの周りのゴムパッキンも新しいゴムに交換します。
通常ですと、真空ガラス専用のゴムパッキンを使用し、4種類の色からお選びいただけます。
グレー |
ブラウン |
ブラック |
ゴムの色は、ホワイト、ブラック、グレー、ブラウンがあります。
お客さまのご希望をお伺いした上で、選ばせてもらっています。
サッシ枠がホワイトでも、黒のゴムを勧めること多いです。
白いゴムだと、カビが発生して黒ずみやすいためです。
またゴムの色が黒ですと窓の印象が引き締まり、雰囲気がモダンになると
お客様からも感想を頂いています。
スペーシアSTⅡ、スペシーアESってなに?
以前、真空ガラスには、
スペーシアST、スペーシアESの2種類がありました。
2012年6月により分かりやすくシンプルに改名されて、
スペーシアSTⅡ → スペーシア
スペーシアES → スペーシアクール
となっています。
他には、防犯ガラスの組み込んだスペーシア守、
防音ガラスを組み込んだスペーシア静など、
様々なスペーシアもございます。
真空ガラスに交換する方法の良い面と悪い面
○厚さはわずか6.2mmの薄型。今あるサッシにそのままはめ込める
○熱を伝える力が低いため、ガラス面の結露が大幅に減らせる
△薄く見えても重量のあるガラスなので、窓の開閉が重くなる
△ガラスだけの交換なので、アルミ枠の結露は防げない